矢野かもじ[広島県指定伝統的工芸品]株式会社クスノキ
製造/出展 | 株式会社クスノキ |
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所在地 | 広島市安芸区矢野東5丁目1-15 |
TEL | (082)888-0107 |
創業 | 1924年(大正13年)4月 |
設立 | 1967年(昭和42年)1月 |
代表者 | 代表取締役 楠 輝歳 |
資本金 | 2,700万円 |
従業員数 | 16人 |
業務内容 | ウィッグ・つけ毛等の製造販売 |
ウェブサイト | http://www.ksnoks.jp/ |
「矢野町といえば、髢(かもじ)」と言われるほど、その名は広く全国に知られています。髢(かもじ)とは、女性が自分の髪で日本髪を結うときに、髪型をととのえるために、中に入れこんだり、添えたりする「つけ毛」そのもののことで、広い意味では、「かつら」も含まれます。
かもじづくりは、今からおよそ350年ほど前の江戸時代の初頭、寛永年間に矢野の大坂屋吉兵衛が創業したと云われています。かもじ産業の最盛期は、明治時代の終わりから昭和の始めにかけてで、全国かもじ生産量の70%を占め、矢野町全住民の80%が、かもじづくりに関係していました。
当時、かもじづくりが繁栄した理由は矢野町の土地柄にありました。かもじづくりの工程の中で最も厄介とされる【人毛に付着した油を取り除く工程】に最も適した「ひげ土」と呼ばれる粘土が矢野町で多く産出されることや、谷あいから流れ出た豊富な水が町内を流れ、かもじ洗いに適していたことなどから、全国一の生産量を誇っていたと言われています。
医療用ウィッグ(フルウィッグ/部分ウィッグ)
現在の矢野町では、かもじそのものは生産されておらず「矢野かもじ」の伝統技術を受け継ぐのは1社のみとなりましたが、日本髪かつらの「手植え」の技術を応用し、ファッション性の高いヘアピースや医療用ウィッグの製造が中心となっています。
日本髪かつらの「手植え」技術による植毛