広島仏壇02[経済産業大臣指定伝統的工芸品]広島宗教用具商工協同組合
製造/出展 | 広島宗教用具商工協同組合 |
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所在地 | 広島県広島市中区堀川町2-16 三村松内 |
TEL | (082)256-0001 |
業務内容 | 宗教用具の製造 |
「広島仏壇」の大きな特徴は、生産工程が7つに分けられているところにあり、これらの工程は、総称して「七匠(ななしょう)」と呼ばれています。
それぞれの工程は、「宮殿(くうでん)師」、「須弥壇(しゅみだん)」師」、「狭間(さま)師」、「木地(きじ)師」、「錺金具(かざりかなぐ)師」、「塗(ぬ)師」、「蒔絵(まきえ)師」といった専門の伝統工芸士によって、ほぼ手作業で行われます。「七匠(ななしょう)」の技術が1つに集まった「広島仏壇」は、昭和 53 年に経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定されました。
七匠のパーツ
■木地(きじ)師〈1列目 1番左〉
「天井・柱・障子・扉」など仏壇の本体を作ります。釘を使わない「ほぞ組み」で組み立てます。
■錺金具(かざりかなぐ)師〈1列目 左から2番目〉
蝶番や引き出しの取手など、仏壇に使うたくさんの装飾金具を作ります。材料には銅や真鍮が使われ、仕上げに金・銀メッキを施します。
■塗(ぬ)師/蒔絵(まきえ)師〈1列目 左から3番目〉
●塗(ぬ)師
仏壇の部品に下塗・中塗を施し、最後に天然漆を塗って仕上げます。漆は、ある一定の湿度で乾き、少しのほこりも許さないため、細かい配慮と根気が要求されます。
●蒔絵(まきえ)師
「蒔絵筆」という特殊な細い筆を使い、漆で絵を描き、漆が乾かないうちに純金の金粉を蒔いていきます。金粉を蒔くタイミングなどが大変難しく、長年培われた職人の勘、腕が生きる仕事です。
■須弥壇(しゅみだん)師〈2列目 1番左〉
木材に図柄を描き、須弥壇の壇回りの部分を彫っていきます。彫刻が完成すると、木組という方法で組み立てます。熟練の技が要る大変細かい作業です。
■狭間(さま)師〈2列目 左から2番目〉
木材に彫刻を施し、仏壇の欄間や宮殿の彫刻部のかざりを作ります。数十種の彫刻刀を使い分けて彫っていき、熟達した職人でも仕上げにかなりの日数がかかります。
■宮殿(くうでん)師〈2列目 左から3番目〉
仏様を安置する宮殿を作ります。木材に彫刻を施して宮殿の小さな部品「枡(ます)」を作り、階段状に組み合わせて繋いでいきます。
狭間(さま)師による彫刻
錺金具(かざりかなぐ)師による、鏨(たがね)を使った模様の打ち抜き