宮島細工01(宮島杓子・宮島彫り)[経済産業大臣指定伝統的工芸品]宮島細工協同組合
製造/出展 | 宮島細工協同組合 |
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所在地 | 広島県廿日市市宮島町1165-9 |
TEL | (0829)44-1758 |
設立 | 1982年(昭和57年)11月1日 |
ウェブサイト | http://www.miyajimazaiku.com/ |
「宮島細工」の起源は、鎌倉時代、厳島神社の再建に携わった宮大工の技術に由来します。その後、嘉永年間にもたらされた「ロクロ技術」・「彫刻技術」によって、その技は芸術の域まで高められ、それらの技術を持つ4つの「宮島細工(「宮島杓子」・「宮島彫り」・「ロクロ細工」・「手堀盆」)」は、昭和57年に伝統的工芸品に認定されました。
宮島杓子
寛政の頃、宮島に移り住んだ修業僧 誓真(せいしん)が、町の特産品として杓子の制作方法を伝えたことが宮島杓子の起源とされています。明治の半ばを過ぎた頃、土産物ばかりではなく日用品としての需要増加に伴い、関西方面への販路の拡大がはかられることで宮島の杓子生産が本格的に行われ、「宮島杓子」は全国にその名が知られるようになりました。「宮島杓子」は、材料の選び方・技法の巧妙さ・形の優雅さに加え、臭気がなく米粒が付きにくいところが特徴です。最近では、制作工程の大部分が機械化されてきましたが、旧来の作り方を続けている人もおり、「宮島杓子」の伝統技術が今も生き続けています。
宮島彫り
江戸時代の終わり頃、甲州(現 山梨県)出身の彫刻師 波木井昇斎によって、木彫り彫刻の技術が宮島に伝えられました。
「宮島彫り」の主な技法は、花鳥などを立体的に刻む「浮き彫り」と、木地面より下に大鳥居などを彫り込む「しずめ彫り」の2つがあり、これらの技法は年月を経るにつれてその風格が滲み出るのが特徴です。「宮島彫り」は、宮島のみならず広島県の特産・伝統的工芸品として現在まで生き続けています。
宮島彫り(染め仕上げ)
展示品
・宮島彫り 丸盆30cm 正面鳥居
・宮島彫り(ぼたん)
・杓子(桑)
・杓字(桜)