ロクロ漆器【参考展示品】広島市立大学 芸術学部

広島市立大学は、「科学と芸術を軸に世界平和と地域に貢献する国際的な大学」を基本理念に、1994年に設立されました。「国際学部・芸術学部・情報科学部」の3学部で構成されています。
広島市立大学 芸術学部では、伝統工芸士による授業を通して伝統技法の継承にも貢献しています。展示品は、伝統工芸士藤本悟氏に「ロクロ細工」を習った若手作家の漆器作品です。

広島市立大学 芸術学部 非常勤講師で、伝統工芸士（宮島ロクロ細工）の藤本 悟氏

「宮島ロクロ細工」の伝統技法を活かした漆器

製造者：都野 夏未（つの なつみ）

「宮島ロクロ細工」の技法で挽いた回転体を「木胎（もくたい）※」に使用した漆器。
在学時、大学のカリキュラムの一環で、宮島細工の伝統工芸士 藤本悟氏に「ロクロ細工」を習ったことがきっかけで、「ロクロ細工」を制作の主幹として取り入れるようになりました。
本来、「宮島ロクロ細工」とは木地仕上げが一般的ですが、木地の上から漆塗りを施すことで、伝統技法を活かしながらも、現代的な作品へと仕上げています。

※「木胎（もくたい）」…木材を使用した素地のこと。

木胎に宮島ロクロ細工の伝統技法を使った漆器たち