備後絣[広島県指定伝統的工芸品]備後絣協同組合 / 合同会社カスリラ
製造/出展 | 備後絣協同組合 / 合同会社カスリラ |
---|---|
所在地 | 福山市新市町大字新市434-2 / 福山市神村町1595-1 |
TEL | (0847)52-3017 / (084)934-2458 |
業務内容 | 備後紐の製造・販売 |
左:備後絣(備後絣協同組合)
「備後絣」は、約160年前に富田久三郎により創案されました。当初は家庭での副業として位置付けられていましたが、昭和30年代には機械化・分業化が進み、「備後絣」は地場の主要産業へと発展しました。最盛期には、全国絣生産量の70%を占めるに至り、久留米絣・伊予絣と共に「日本三大絣」の一つとして全国へ知られるようになりました。
絣は先染め織物で、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)のどちらかを束ね、模様となる部分を糸でくくり、藍などの染料で染めます。くくられている箇所が模様の元となり、経糸・緯糸を織ることで多様な模様が生み出されるのが絣柄の特徴です。
一枚一枚シャトル織機で織られる「備後絣」は、大量生産ができず、20以上ある制作工程は、すべて熟練した職人が手作業で行います。「備後絣」の織元は、現在では「森田織物」・「橘髙兄弟商会」の2軒のみとなってしまいましたが、それぞれ独自のカラーを打ち出しながら、伝統の製法が今日まで受け継がれています。
シャトル織機を使い、職人の手作業で製織される「備後絣」
右:備後絣製品(合同会社 カスリラ)
「備後絣」を使い「ネオモダン」をテーマにした服や雑貨、小物などを企画制作しています。素朴な風合いのある「備後絣」の良さを一人でもたくさんの方に伝えたいと思っています。藍染、柿渋染、墨染の糸を使い、絣柄(かすりがら)、縞柄(しまがら)、格子柄(こうしがら)の幅広いバリエーションでお楽しみいただけます。